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とある大学生による社会問題考察のブログです。 経済、政治、社会問題、戦争、貧困、環境、エネルギーと多岐にわたる分野について批判的、多角的に分析します。
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教員の質と日教組の反戦運動
よく教員の質を問題にする人がいる。

もちろん今現在、不適格となった教師(ダメ教師)が増え、全体の教員の質が下がったのは事実では

あるが教員の質が下がったのは単に教員が悪いからでもない。



(1)職業としての教員像の変化

戦前は教員になるためには師範学校に行かなければならなかった。

師範学校の流れをくむのは筑波大、東京学芸大、広島大などが有名だが、

師範学校は主に大学(当時でいえば高校)に行くだけの財力はないが

学力や能力はそれに準ずるものがある人が通った。

一方で今はほとんどの大学の学部で教員免許を取得できる。

教員になるのがエリートである戦前からは大きな変化である。

もちろん今までの教員の質を支えたのは師範を卒業した教師たちの

尽力があってのことであり、それ抜きでは日本の教育はなかった。


(2)教員を目指す人の質・意欲

今の教員免許はどの大学のどの学部でもほぼ取得できる。

小学校の教員免許を除けばではあるが。

教員の取得は戦前に比べれば非常に楽になったというわけである。

それによって教員志望の人のもともとの質が下がったことは

いうまでもなく、同時に専攻以外に教員免許をついでに取っておく

ということも可能になったため、教員志望でなくても取得して

おけばいいやという考えの人が非常に増えたのは言うまでもない。


戦前の師範学校と比較すると意欲の変化は歴然である。

戦前は財力がないけど学力はありそれを生かす場と言えば

師範学校に行き、そこで能力を発揮するしかなかった。

もちろんそれに対する意欲は相当のものである。

そうした姿勢は今の教員にはあまり見られない。


(3)教員の仕事の変化

今の教員は生徒より書類に向き合う方が多いと揶揄される。

それは事実で書類に向き合う仕事が以前に比べ激増している。

これに免許制が始まると余計に生徒と向き合う時間が低下する。

その上モンスターペアレントとよく言われる保護者への対応の

時間が生徒と向き合う時間を低下させている。

もっとも保護者と向き合う時間ができるわけで書類と

向き合うよりはマシであると僕は思うが限度はもちろんあるが。


本来は生徒と向き合うのが教師の仕事である。

しかしそれができない状況がいまの世の中で起きている。



教員の質を維持及び向上させるためには教員免許のシステム自体を

抜本的に考え直して構築していく必要がある。

それと同時に教員が生徒と向き合う時間を作ることが必要になる。

書類に追われたり、免許更新などの手続きや研修に追われたりでは

生徒と真に向き合う時間は作れない。

大分県教委の事件は質を低下させるもので論外であるが。



もちろん戦前の教育制度が総てよかったわけでもない。

今でさえ悔やまれるのが教え子を戦場に送らざるを得なかったことである。

日教組の反戦運動はここから始まっている。

日教組は××だからとよく批判する人がいるがこの点をどれほど汲み取って批判しているかは

非常にわからないところでこの点を考えずに非難している人も非常に多くいる。


集会やデモ活動に教員の方も多く参加しているがそれもここから来ている。

じゃあそんな時間が生徒とあれば向き合えよという人も多いと思うが参加人数は減っている。

その上何のために教育をするのかという大きな柱にもつながってくる。

確かに優秀な人材を育てるのも大事である。

しかし人を殺さないなどの社会性を身につけさせるのも教員の重要な仕事。

反戦運動やデモ活動はここに通ずるものがある。

書類と向き合うのとはわけが違うのである。

その点を考慮して批判はされるべきではないだろうか。



(この記事はパルティオZの考察「教員の質」を編集した物です。)
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