×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

|
とある大学生による社会問題考察のブログです。
経済、政治、社会問題、戦争、貧困、環境、エネルギーと多岐にわたる分野について批判的、多角的に分析します。
| |
地域の町おこしと環境・エネルギー政策
岡山県の県北に真庭市という新しい市がある。
北房町・勝山町・落合町・湯原町・久世町・美甘村・川上村・八束村・中和村の合併で発足した。 主要産業は旧久世町を中心に林業で栄え、また旧湯原町は美作三湯の湯原温泉を有す。 湯原温泉は旭川流域にあり、無料の露天風呂である砂湯は川原にあり、 川底から砂を噴きながら温泉が湧いている。 湯原温泉は地中深くのボーリングによるくみ出しは行なわず自然に湧き出るお湯を使っている。 湯原温泉が行なっている活動にエコディーゼル燃料事業がある。 エコディーゼル燃料事業(以下EDF)は温泉及び地域住民と地域の企業とのコラボで実現した。 温泉街の旅館及び飲食店と地域住民から使用済みの天ぷら油(植物性廃食用油)を回収し それからバイオディーゼルを生成して、湯原温泉内を走るロンドンタクシーなどに利用される。 天ぷら油からバイオディーゼルの生成過程は以下の通りである。 グリセリンと脂肪酸がくっついている天ぷら油の状態のものに、 NaOH(KOH)とCH3OHを合わせたものを加える。 そうするとエステル交換反応によりCH3OHとグリセリンが置換わる。 その後脂肪酸メチルエステルと粗製グリセリンに分かれる。 脂肪酸メチルエステルを中和や温水洗浄、脱水などを経て、 自動車等で使用できるEDFが完成するわけである。 EDFを使用するに当たってよくフィルターを詰まらせることがある。 これは今までの既存のディーゼルが多くの不純物を含んでいて、 EDFの洗浄力がその不純物を落とした結果である。 この企業ではEDFへの切り替えマニュアルを独自に作成している。 さて湯原温泉がこのEDF事業を始めたきっかけがある。 それは今までは使用済みの天ぷら油は川に垂れ流していた。 旭川でも上流の綺麗な地域であるため、天然記念物である オオサンショウウオや蛍なども生息している。 自然環境に悪影響を及ぼしているのではないかと言う観点から 湯原町旅館協同組合と企業との間に関係が生まれた。 地域の環境を守ると同時に徐々にピックアップされてきた 地球温暖化問題に対する対策として期待されている。 買い取りシステムとして1Lあたり10円でこの企業が買い取りそれを生成して、 旅館協同組合に売却する。 この売却益は学校施設での環境学習費用などに当てられたり、 イベント等での普及啓発活動に使われている。 なおこの回収車もEDFで動いている。 地球温暖化問題の中ででカーボンニュートラルと言う言葉がある。 植物から油を精製し、それを燃料として用いれば、植物が 光合成によって吸ったCO2と同等だとみなす。 これをカーボンニュートラルと言う。 よく欧州で言われるパームやしやジャトロファによる バイオ燃料推進の根拠となっている。 その場合既存の森林・生態系の破壊や児童労働の問題があり僕は否定的であるが。 しかしこのEDFはそれらの点を払拭させてくれる。 この活動が自然環境保護の観点から始まったものである。 どうせ垂れ流したり固めて産廃として廃棄処分されるぐらいなら エネルギーとして利用しようとする試みに感心する。 このようなプロジェクトは京都市が先駆的に行なっている。 まとめとして先ず湯原温泉における環境・エネルギー政策が 観光政策と密接に関わっているということである。 廃油を企業で加工してそれを温泉内で利用する。 この循環がある。 そして観光政策の中にこの事業を置こうとしていることも、 観光客への普及啓発であったり、地域発信の可能性としても 十分に考えられ今後に期待したいところである。 次にこのEDFを作っている企業は中小企業であるということも大きなポイントである。 このような活動が地域を支え、中小企業を引っ張るような力となってくれることを期待したい。 そしてそれを自治体が支えていることに評価したい。 岡山県及び真庭市がこの事業の推進を援助している。 真庭市はこの事業だけでなく他の環境事業に対し補助をしている。 この活動が真庭市のみならず全国に広がることを期待したい。 最後にやはり実地見学というのは非常に大きい物である。 確かに机の上で勉強することや議論することも大切である。 しかし実際の現場を見ずしては何も語れないのではないだろうか。 恐らく多くの科学者や政治家はその部分が大きく欠落している。 実際に現場を見て体感することで初めてそれが分かる。 (この記事はパルティオZの考察「観光政策と環境・エネルギー問題」を編集した物です。) PR コメントを投稿する
この記事のトラックバックURL: <<経済系の人気 | ブログトップ | 貿易論争と地域経済統合>> | プロフィール
HN:
Williams Mitchell
性別:
男性
職業:
大学生
趣味:
将棋・麻雀・社会問題考察
自己紹介:
東京にある大学の学生です。
社会問題について考察をしています。 カレンダー
時計
Z会
最新記事
(12/11)
(12/09)
(11/14)
(10/31)
(10/31) 最新コメント
ニュース
ブログ内検索
カウンター
|